Ubuntuに関するよくある質問(FAQ)

Ubuntuをこれから始める方向けに、よくある疑問をまとめました。
Ubuntuとは何か、インストール前に確認したいこと、導入方法の違い、使い始めの疑問、更新やトラブル時の考え方までを、できるだけ分かりやすくまとめています。

本記事は、主にUbuntu Desktopを初めて使う方を想定しています。
Ubuntuには約6か月ごとの通常リリースと、2年ごとのLTS(長期サポート版)があり、LTSは5年間の標準セキュリティメンテナンスを受けられるため、初心者にはもちろん多くの方にとってLTSは魅力的な選択になっています。

目次

Ubuntuの基本

Ubuntuとは何ですか?

Ubuntuは、Linuxをベースにした無料のオープンソースOSです。Ubuntu Desktopを使えば、Web閲覧、文書作成、動画視聴、学習、プログラミングなど、日常的な作業を幅広く行えます。WindowsやmacOSとは見た目や操作感に違いがありますが、日常で自然と使えるように設計されており、はじめてLinuxに触れる方にも比較的入りやすい環境です。

LinuxとUbuntuはどう違いますか?

Linuxは大きな分類名で、UbuntuはそのLinuxを使って作られた代表的なディストリビューションの1つです。言い換えると、Linuxが土台で、Ubuntuはその土台の上に使いやすいデスクトップ環境やソフトウェア管理の仕組みをまとめたOSだと考えると分かりやすいです。

Ubuntuは無料で使えますか?

はい、Ubuntuは無料でダウンロードして使えます。通常の利用やアップデートのために、必ずしも有料契約が必要になるわけではありません。まずは費用をかけずに試したい人にも向いています。

Ubuntuは初心者でも使えますか?

はい、UbuntuはLinux系OSの中でも比較的始めやすい選択肢です。公式ドキュメントでも、USBから試す、インストールする、アップグレードする、といった手順がデスクトップ向けに用意されています。初めての方は、いきなり本番導入するより、まずUSB起動や仮想環境で触ってみると安心です。

どのUbuntuを選べばいいですか?

はじめて使うなら、基本的にはその時点で提供されている最新のLTS版のUbuntu Desktopがおすすめです。LTSは安定性と長期サポートを重視したライフサイクルポリシーで、長く使いやすいのが特長です。特別な理由がなければ、LTS版のUbuntuから使い始めることをおすすめします。

LTSとは何ですか?

LTSは「Long Term Support」の略で、長期間サポートされるUbuntuのライフサイクルポリシーです。UbuntuのLTS版は2年ごとに公開され、標準で5年間のセキュリティメンテナンスを受けられます。頻繁な乗り換えを避けたい方や、安定性を重視したい方に向いています。

Ubuntuはどのくらいの頻度で新しいバージョンが出ますか?

Ubuntuのリリースはおおむね6か月ごとに新しいバージョンが公開されます。そのうちLTS版は2年ごとです。初心者向けには、毎回Ubuntuの新しいバージョンを追うよりも、LTS版を軸に考えるといいでしょう。

Ubuntuは日本語で使えますか?

はい、Ubuntuは日本語表示で使えます。日本語環境向けの案内も用意されており、Ubuntu Desktopの案内ページでも日本語でインストール要件や導入の入口を確認できます。
Ubuntuの導入後は、Ubuntu Japanese Teamが提供しているパッケージリポジトリからUbuntuの日本語デスクトップ環境に必要な基本的なパッケージをインストールすることでさらに快適に利用できます。

インストール前によくある質問

Ubuntuを入れるとWindowsは消えますか?

インストール方法(入れ方)によります。PC全体をUbuntu用に使う形で新規インストールすると、Windows環境が上書きされることがあります。一方で、導入方法によってはWindowsと共存させたり、USBから試すだけでPC内部を大きく変更せずに動作確認したりすることもできます。

UbuntuとWindowsを共存できますか?

はい、構成によっては共存できます。ただし、起動方式やディスク構成が関わるため、初心者の方は「共存は可能だが、作業前にPCやディスク構成を理解しておく必要がある」と考えるのが安全です。特に既存のWindows環境を残したい場合は、バックアップを取ったうえで慎重に進めるのがおすすめです。

いきなりインストールせずにUbuntuを試す方法はありますか?

あります。Ubuntu Desktopには、USBメモリから起動してインストール前に試せる導線があります。まず動作や画面の雰囲気を確認してから本格導入する、という使い方ができるため、初心者には特に向いています。

USB起動とは何ですか?

USB起動とは、Ubuntuを入れたUSBメモリからPCを起動して、インストール前の状態を試したり、そのままインストーラーを起動したりする方法です。

仮想環境とは何ですか?

仮想環境は、今使っているWindowsなどの上で、別のPCをソフトウェア的に再現してUbuntuを動かす方法です。PC本体の構成を大きく変えずに試しやすい一方、実機に直接入れるより性能や周辺機器の挙動が異なることがあります。まず操作感を試したい人に向いた方法です。

WSLでUbuntuを使えますか?

はい、WindowsではWSLを使ってUbuntu環境を導入できます。Microsoftは wsl --install による導入を案内しており、新しくインストールされる環境はWSL 2が既定です。ただし、WSLはWindows上でLinux環境を動かす仕組みであり、通常のUbuntu DesktopをPCにインストールするのとは用途が少し異なります。

Ubuntuに必要なPCスペックはどれくらいですか?

目安としては、2GHzデュアルコアCPU以上、4GBメモリ、25GBの空き容量が案内されています。Ubuntu日本語サイトにも同様の目安が掲載されており、初心者向けにはまずこの基準を満たしているかを確認するのが分かりやすいです。仮想環境で試す場合は、物理インストールより少ないメモリでも案内されています。

USBメモリは何GBあればいいですか?

公式のインストールチュートリアルでは、12GB以上のUSBメモリが推奨されています。手元のUSBメモリを使う場合は、中のデータが消える可能性があるため、必要なファイルが残っていないか事前に確認しておくと安全です。

バックアップは必要ですか?

はい、取っておくべきです。特に、今使っているWindows環境を残したい場合や、同じPCにUbuntuを入れる場合は、万一に備えてバックアップを先に取っておくと安心です。OSのインストール作業はディスクや起動設定に関わるため、「失敗しないつもり」ではなく「失敗しても戻せる状態」で始めるのが基本です。

初心者におすすめの導入方法はどれですか?

まずはUSB起動で試すか、仮想環境で試すのがおすすめです。日常利用を本格的に考えるなら、その後に単独インストールやデュアルブート構成を検討すると安全です。最初からディスク構成を変える方法より、まず触って慣れることから始めると安心です。

ハードウェアと使い勝手の質問

ノートPCでもUbuntuは使えますか?

はい、多くのノートPCで利用できます。Ubuntuには認証済みハードウェアのカタログがあり、認証済みの機種は信頼性や互換性の面で安心です。ノートPCでは特に、Wi-Fi、Bluetooth、タッチパッド、指紋認証、スリープ復帰などの挙動を事前に確認しておくと安心です。

古いPCでもUbuntuは使えますか?

Ubuntuは比較的古いPCでも動作することが多いです。ただ「動く」と「快適に使える」は別です。まずは公式の目安となるCPU、メモリ、空き容量を満たしているかを確認し、可能ならUSB起動で実機確認すると確実です。特にメモリ4GB前後の環境では、用途によって快適さに差が出やすくなります。

Ubuntuは公式フレーバー(Lubuntu / Xubuntu など)で軽量なデスクトップ環境を選べ、古めのPCでも快適に使い続けることができます。

Wi-Fiやプリンターは使えますか?

多くの機器は使えますが、相性はハードウェアによって異なります。Ubuntu公式には認証済みハードウェアの一覧があり、ヘルプにも無線ネットワークやプリンターに関するトラブルシューティング項目が用意されています。不安がある場合は、導入前に機種名で互換性を調べるか、まずはUSB起動で試すのがおすすめです。

アクセシビリティ機能はありますか?

はい、Ubuntuにはアクセシビリティ機能があります。公式ヘルプでは、アクセシビリティメニュー、スクリーンリーダー、点字ディスプレイ、視覚的な警告、入力補助などが案内されています。必要に応じて、トップバーのアクセシビリティメニューから機能を有効にできます。

インストール後にまずやることは何ですか?

最初にやっておきたいのは、更新の適用日本語まわりの確認です。あわせて、Wi-Fi、音、画面表示、日本語入力、プリンターなど、日常利用に必要な項目を早めに確認しておくと安心です。

使い始めによくある質問

アプリはどうやって入れますか?

Ubuntuでは、GUIのApp Centerからアプリを探してインストールできます。Windowsのストアアプリに近い感覚で使えるため、Ubuntuを使い始めた際はまずここから始めるのが簡単です。慣れてきたら、ソフトウェアリポジトリやコマンドを使った導入方法も使えるようになります。

日本語入力は使えますか?

はい、日本語入力は使えます。Ubuntuは日本語環境で利用できるため、導入後に日本語入力の状態を確認すれば、日常的な文書作成や検索も行えます。

Microsoft Officeは使えますか?

Word、Excel、PowerPointを使いたい場合は、まずWeb版のMicrosoft 365 (旧Office 365)が現実的です。Microsoftは、Linux上でも新しいMicrosoft Edge、Firefox、ChromeでMicrosoft 365 for the web (Microsoft 365 Online)が動作すると案内しています。ただし、一部の機能は使えない場合があるため、仕事や学校で使う前に必要機能を確認しておくと安心です。

また、UbuntuではMicrosoft Office と一部互換のある「LibreOffice」が利用できます。

Windowsのソフトはそのまま動きますか?

UbuntuはWindowsそのものではないため、Windows専用ソフトがそのまま使えるわけではありません。業務や学習で必要なアプリがある場合は、Linux版、Web版、あるいは代替アプリの有無を導入前に確認しておくのがおすすめです。Microsoft 365系のように、Linux上のブラウザで使えるサービスもあります。

ただ、Ubuntuでは互換レイヤー「Wine」を活用してWindows向けの実行ファイル(.exe)などを動作させることができる場合があります。

Windowsとファイルをやり取りできますか?

はい、できます。NAS、クラウドストレージ、フォーマット形式によって異なるもののUSBメモリや外付けSSDなどを使って受け渡しする方法が一般的です。WSLのようにWindowsとLinux環境を近い形で使う方法もありますが、通常のUbuntu Desktopでもファイルのやり取り自体は十分可能です。用途に応じて、最も分かりやすい方法を選ぶとよいでしょう。

更新・トラブルの質問

Ubuntuは更新が必要ですか?

はい、更新は重要です。セキュリティや安定性のためにも、日常的に更新を確認し、必要なアップデートを適用するのが基本です。Ubuntu Desktopのインストールチュートリアルでも、インストール完了後に更新する流れが含まれています。

古いUbuntuを使い続けてもいいですか?

サポート期間内であれば大きな問題はありませんが、サポートが切れたバージョンを使い続けるのはおすすめしません。Ubuntuには通常版とLTS版があり、LTSは5年間の標準セキュリティメンテナンス、通常版は9か月のサポートです。長く使うなら、サポート中のLTSを選ぶのが分かりやすいです。

Ubuntuのアップグレードは飛ばしてできますか?

原則として、Ubuntuのアップグレードは順番に行う必要があります。公式ドキュメントでは、LTSは次のLTSへ、通常版は次の通常版へといった逐次アップグレードのみがサポートされています。かなり古いバージョンから新しいバージョンへ移る場合は、段階的なアップグレードが必要です。

Ubuntuを削除して元に戻せますか?

多くの場合は戻せますが、手順は導入方法によって変わります。単独インストールしたのか、デュアルブート構成だったのかで対応が異なるため、削除前に構成を確認することが重要です。最初からバックアップを取っておけば、戻したいときの選択肢が増えます。

Ubuntuが起動しないときはどうすればいいですか?

まずは落ち着いて、症状を切り分けることが大切です。たとえば、電源は入るのか、Ubuntuの起動画面までは進むのか、黒い画面のままなのか、Wi-Fiや画面表示だけの問題なのかで対処は変わります。Ubuntu公式ヘルプには、無線ネットワーク、画面、電源、プリンターなどハードウェア関連のトラブル項目が用意されています。